外反母趾とは

外反母趾とは

外反母趾とは、足の親ゆびが外側に16度以上曲がり変形している状態です。

足の親指の変形角度のきつい場合や、変形は軽度でも長期間に渡るものは早めの対処が必要です。

 

外反母趾になると足裏のアーチが崩れ、足の問題だけでなく膝や腰、肩首の上半身にも症状を引き起こす事があります。

また、外反母趾になると足の指をうまく使えなくなるため、心臓から最も遠い足やふくらはぎのリンパの返りが悪くなり全身の血液やリンパの流れが滞り冷え性や自律神経の不調を起こす場合もあります。

足の内側のラインから親指が内側に曲がっている角度が

16度以内ならば正常

16~25度で軽度

25~34度は中度

34度以上ならば重度の外反母趾です。

参考文献:日本整形外科学会監修 外反母趾診療ガイドライン

結果は参考までにご利用ください

外反母趾の種類

1:靭帯性の外反母趾

運動不足や合わない靴の影響で足指の付け根にある横アーチが、足裏の筋肉が衰えて足裏の刺激不足から緩んでしまい、親指が小指側に曲がってくる外反母趾のことをいいます。

2:化骨性の外反母趾

歩くたびに足指の付け根の骨を繰り返し地面に打ち付けるために、その衝撃から足を守ろうとして骨が出来てきます。

親指の変形は軽度だが、親指の付け根の骨が出っ張り、曲がっているように見える外反母趾のことをいいます。

3:1と2が合わさった混合性外反母趾

1の靭帯性の外反母趾がひどくなるとと2の化骨性の外反母趾も併発し混合性の外反母趾のことをいいます。

4:ハンマートウ性の外反母趾

遺伝的なものも含まれますが、生まれつき指が長く浮いてしまっている状態や、ハンマーの様に指が縮こまっていたり指が上を向いている状態で痛みが出る外反母趾のことをいいます。

5:病変性の外反母趾

ケガやリウマチ、足のヘバーデン結節などにより病気からおこる関節の異常変形で足の親指が曲がり痛みが起こる外反母趾のことをいいます。

外反母趾の一般的な原因

1.足の筋力低下

現代社会は便利になり歩く事が大変少なくなりました。また、デコボコした地面が無くなった為に足裏でバランスを調整する必要がないので足の筋肉が衰えてしまっている方が多いのです。

足の筋肉が衰えると足の縦と横のアーチが崩れて、足の親指の角度を保つ筋肉の力が低下して「偏平足」「開帳足」がおこりその結果として外反母趾になります。

女性は男性よりも筋力が弱いので外反母趾になりやすい傾向があります。特に40代以降の女性は筋力低下が起こりやすいので外反母趾になる可能性が増加します。

 

2.合わない靴による影響

ハイヒールなど踵の高いく靴は足が前に滑りやすくなり、つま先に負担がかかり足を圧迫するので親指が変形する原因となります。

しかし、ハイヒールなど踵の高いく靴を履かない小学生にも外反母趾があることから絶対の原因ではありませんが、外反母趾の症状を悪化させる要因にはなっています。

 

また、大きすぎる靴が、外反母趾を助長する事もあります。

スニーカーやサンダルであっても大きすぎる靴は靴の中で足が踏ん張れないので足の指を無理やり曲げて靴と足の間のずれを補おうと無意識にしてしまいハンマートウ性の外反母趾になりやいすのです。

特に成長期のお子さんはついつい大きめの靴を選んでしまいがちなので靴選びには注意が必要です。

魚の目・タコ・足底筋膜炎・偏平足の影響

外反母趾の原因として、外反母趾以外の魚の目・タコ・足底筋膜炎・偏平足などがあると無意識に痛みを避ける歩き方になり、歩き方が悪くなり外反母趾をおこしたり、外反母趾がひどくなるケースも多くあります。

しゅはら鍼灸整骨院