腰痛とは?
腰痛とは?

人生の中で、約8割の方が経験するといわれる腰痛は、男性では1番目、女性でも肩こりに次いで2番目に多い症状です。その数は年々増加傾向にあります(厚生労働省の平成25年国民生活基礎調査)
腰痛の多くは、腰椎に負担がかかったり障害が起きることで発症しますが、実はその他にもさまざまな要因が腰痛の発症に関係しています。
腰痛の分類
急性腰痛と慢性腰痛

腰痛には、その発症時期と治るまでの期間によって、「急性腰痛」と「慢性腰痛」に大まかに分けられます。
1:「急性腰痛」は、代表的な例は皆さんよくご存じの、ぎっくり腰のような症状です。
ぎっくり腰は、普段の疲れが限界に達した時に、何気ない動作で急に予期せぬ場所で起こります。
身体が次第に疲労して腰の動きが悪くなっている時に、不用意に体を動かすことによって負傷する事で
急に動けなくなり、強烈な痛みを伴います。
通常は早ければ数週間で治りますが、ここできちんと治療しないで放置すると、その痛みが慢性化していきます。
こうして「慢性腰痛」になるパターンも一般的にはよくあります。

2:慢性腰痛は腰の痛みが3ヶ月以上続くものが「慢性腰痛」と整形外科では定義されます。
にぶい痛みがしつこく続く事が多く、痛みはそれほど強くないが、鈍く重苦しい痛みや、「じわじわ」、「ずーん」といった身体の芯に響くような痛みである場合が多くあります。
いやな痛みが慢性的にしつこく続いたり、時間や日によって痛みが少なくなったり強くなったりを繰り返し、だんだん強くなっていく事もあります。痛みのほかに、腰のこり、張り、疲れ、重さなどの違和感や不快感を感じる事が多いです。
腰痛の原因(種類)
☆原因が特定できる腰痛(特異的腰痛 全体の約15%)
1:腰骨に直接問題があるタイプ

腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄、腰骨の骨折など、腰骨に直接問題がある病気だけでなく、細菌感染や、がんの骨転移といった命にかかわる危険な病気も含間れる事もあります。
ですから“たかが腰痛”と決めつけずに、早めに専門の先生に相談して原因を調べることも大切です。
2:腰骨や筋肉に問題はないが、周りの内臓(臓器)の神経を介して影響があるタイプ

内臓の膵炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍など消化器系の病気や尿路結石など泌尿器系の病気、女性であれば子宮内膜症、子宮筋腫など婦人科系の病気、解離性大動脈瘤など循環器系の病気などから腰痛が起こる事もあります。
また、内臓の病気までいかなくても、左側の腰痛は便秘が原因で起こる事もしばしばあります。
☆原因が特定できない腰痛(非特異的腰痛 全体の約 85% )

レントゲン、MRIなどで腰痛の原因がはっきりと特定できない場合が多くあります。
- 1.身体的影響: 長時間同じ姿勢での仕事・家事、肥満、運動不足、冷え症等
- 2.心理知的・社会的影響: ストレス過多の職場・家庭、夫婦関係、不満、不安、不眠、うつ等
- 3.神経の障害: 神経の障害
上記のように原因の明らかでない「非特異的腰痛」は全体の85%を占めるというデータが出ています。(厚生労働省)
『非特異性腰痛』の原因には「心理的・社会的な影響」が関連していると考えられており、アメリカやヨーロッパではストレスと腰痛の関係性を証明している研究もいくつか報告されています。
よく、病院(整形外科)で「レントゲン・MRIには異常はありません」と言われたのに、腰痛でつらい場合は原因が特定できない腰痛(非特異的腰痛)に当てはまります。

また、日本整形外科学会の「腰痛診療ガイドライン」にはこう書かれています。
- 腰痛予防には体幹筋力の強化よりも運動習慣のほうが重要
- 喫煙は腰痛発生の危険性が高い
- 柔らかすぎるマットレスは腰痛には不利
「危険性が高い」「腰痛に不利」と書いてありますが、はっきりと腰痛の原因ではないのです。
ですから病院(整形外科)ではっきりとした治療ができず、腰痛に悩まれる方が多くいるのです。
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