高校1年 男子 サッカー部「オスグッドが痛くてサッカーボールが思い切り蹴れない」症例

患者

高校1年生 サッカー部 男性 亀岡市千代川町

来院日 

平成28年3月30日

 

来院のきっかけ

家族(お母さん)の紹介

症状

中学1年生の1月から両膝(特に左側方が痛みがキツイ)の下の骨が出っ張ってきて走る時やサッカーボールを蹴った時に痛み出した。次第にサッカーの練習後もズキズキと膝下の骨がうずくようになった。

3か月程、我慢して練習していたが、ますます膝下の骨の痛みが強くなったので、近所の整形外科でレントゲンをとってもらい「オスグッド・シュラッター病」と診断される。

シップを処方され3週間運動の中止を指示されたのでサッカーを3週間休んだが、また運動を再開すると膝下の痛みが再発した。

オスグッドの痛みのために、中学校2年3年はほとんど大好きなサッカーができなかった。

高校に進学してサッカーを、思い切りやりたいと思い当院に来院される。

治療内容と経過

初診時、両膝の屈伸をしてもらうと、約90度までしか膝が痛みで曲がらない。

膝下の骨(脛骨粗面)を押さえると飛び上がるくらい痛む。

オスグッドは膝下の骨(脛骨粗面)だけの問題ではなく、腰から骨盤のバランスの狂い、足首の可動性が悪くなっているのが本当の原因になっている事が多く、膝周りだけの治療では良くなりにくいと考えています。

骨盤の調整と足首の調整を行い治療後、膝の屈伸をしてもらうと約120度くらいまで曲がるようになった。

週に2回の治療を4回行った時点では、日常生活には支障がないまで改善した。

痛みはないが不安なので週に1回の治療を4回のおこない、サッカーの練習も普通にできるようになった。

治療方法

骨盤矯正 足首の調整 下肢のアライメント調整

考察

オスグッドは運動を休めば治る場合もあるますが、ほとんどがまた運動を再開すると再発する事が多いようにかんじます。

同じクラブで同じ練習内容をしているのに、オスグッドになる学生とならない学生がいる事は事実です。

この違いはなんなのでしょうか?

私の考えでは、骨盤の硬さやバランスの狂い、普段の姿勢の問題ではないかと考えています。

きちんとした治療を行えばオスグッドは改善できます。

 

この記事の作成者

主原 一朗(しゅはら いちろう)

京都府亀岡市の整体・整骨院「しゅはら鍼灸整骨院」院長

鍼灸師/柔道整復師 施術歴32年

「あなたの笑顔のために」をコンセプトに平成10年に「しゅはら鍼灸整骨院」開院

現場での施術にあたるだけでなく、治療技術講師や健康講座講師も務める

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しゅはら鍼灸整骨院